フィンランドは意外と知られていないが日本から一番近いヨーロッパである。
フィンランド航空が9時間30分で結んでいます。
フィンランドといったら,大抵がムーミンになるでしょう。一部では携帯電話メーカーのノキアでしょう。
しかし、日本ではもっと有名なものがあります。それはエアギターです。
オウル州オウルで行われている『オウル・ミュージック・ビデオ・フェスティバル』の一環で世界選手権が行われています。日本では,今では引退してしまいましたが金剛地武志,そして優勝者のダイノジの大地洋輔など、たくさんのエアギターリストがいます。
しかし、このエアギターはフィンランド発祥ではありません。
しかし『世界選手権』を始めたのがフィンランド・オウルなのです。
フィンランドには不思議な・奇妙な大会がたくさん存在している。
ゆかりのものや名物が競技になったものも多々。そこでフィンランドの大会を紹介してみようと思う。
1.『携帯電話投げ世界選手権大会』(Mobile Phone Throwing Championships)
毎年夏に行われる一ヶ月にも及ぶ国際的なオペラ祭『サヴォンリンナ・オペラ・フェルティバル』その開催地、サイマー湖地方のサヴォンリンナというところで行われている世界選手権大会、携帯電話投げ世界選手権大会である。
2000年から始まったこの携帯電話投げ世界選手権大会は飛距離・テクニックを競うものである。
飛距離を競うオリジナル(トラディショナル)部門、最高3人各一度投げ合計飛距離を競うオリジナル・チーム部門、12歳以下対象で飛距離を競うジュニア部門、投げる時の振り付けや独創性を競うフリースタイル部門の計4つもカテゴリが存在する。
投げる携帯電話は220グラム以上でなければならない。
優勝者・チームには新しい携帯電話が贈呈される。
世界記録は94.97メートル、非公式では95メートルを越しているそうだ。
そう、この大会には非公式大会がある。ノルウェー・ベルギー・ドイツ・オランダ・スイス・そしてイギリスだ。
この大会は世界各地で行われるようになったのだ。いつしか日本に来るかもしれない。
以前、エンジニアが優勝したことがあった。
もちろん携帯電話は落下の衝撃で使い物にならなくなってしまう。
こういうストレス発散もよいのかもしれない。
「この近代機器によってもたらされるすべてのフラストレーションや失望に返報するのが目的」らしい。
2.『サウナ世界選手権大会』 (The Sauna World Championships)
南スオミ州ヘイノラ市で1999年から行われているサウナ世界選手権大会。
サウナの室内温度摂氏110度、超高温サウナです。サウナ我慢大会です。
ちなみに、サウナはフィンランドが発祥とされていて各家庭にほとんどある。生活の一部である。
2004年に笑福亭鶴瓶、2007年に諸星和己もこのサウナ世界選手権大会に挑戦しています。
2008年は世界23カ国から男女160人が参加。男女とも地元フィンランドの方が優勝しました。
この二人は前年度大会優勝者。死守です。
男子優勝記録は18分15秒、女子が5分21秒。
もう一度いいます。110度です。
シュウマイの気分が味わえます。
優勝した男性は「この勝利のため、兄弟と一緒に多くのトレーニングを積んできた」とコメントしている。
優勝者にはモロッコのアガディール1週間の旅が贈られる。
3.『奥様運び世界選手権大会』(英:Wife Carrying 芬::akankanto)
その名の通り奥様運びです。厳密には夫役の男性が奥様役の女性を担いで障害のあるコースを走りタイムを競う。
東スオミ州北サヴォ県 ソンカヤルヴィにあった習慣が競技化したものである。
優勝者には、奥様の体重と同じ量のビールが贈られる。
ルールは、コースは253.5メートル、草地・砂利・砂地が存在する。奥様は法的に配偶者でなくてよい、恋人でも友人でも知らない人でもよい。しかし、17歳以上。奥様の体重は49kg以上でなければならない。満たない場合は重しで49kgを満たさないといけない。奥様を地面に落とした場合、ペナルティで15秒。危険防止のため奥様はヘルメット着用は義務。必ず保健に加入しなければならない。大会主催者の指示を従うこと。最も楽しませたカップル、最高のコスチュームと最強の夫には、特別賞あり。1レースで同時に二組が出場。カテゴリ分けはなく、とにかく一番早く完走したカップルが優勝。参加費は50ユーロ(3/11当時1ユーロ=約124円)
エストニア人の優勝回数が多く、最高タイム55.5秒。
奥様運びの姿勢は何でもありである。おんぶ、肩車、お姫様だっこなど。しかし大半がエストニア・スタイルという姿勢を使用する。
エストニア・スタイルとは、奥様が夫の首周りを脚で挟み、夫の背後にぶら下がって夫の腹部にしがみつく姿勢である。
ほとんどの優勝者がこのスタイルである。
そして、この奥様運び世界選手権大会の最大のルールがある。
『すべての参加者は、とにかく楽しまなければならない』だ
これはすべての競技に通じるもの。このルールは必ず守りましょう。
4.『アヴァント水泳世界選手権大会』(Avantouinti Ice Hole Swimming Championships)
アヴァントとはフィンランド語で「氷を割って作った穴」氷点下のフィンランドでは水温のほうが暖かいそうです。
男女、年齢別に25メートルのプールで泳ぎの速さを競う競技です。
ルールは必ず頭は水の上にだしていなければならない。腕は必ず水の中に入っていること。
水着着用で、頭を出すので水着以外には、帽子だけは身に付けてよいという服装規定あり。
男子40~49歳部門で16秒だそうです。2月で-20度の気温の中のタイム、早いです。
5.『泥サッカー世界選手権大会』(Swamp Soccer World Championships)
オウル州 カイヌー県 ヒリンサルミで行われる泥サッカーの世界選手権大会。
決して泥試合どいう意味ではありません。フィールドが泥で足が思うように動かない中サッカーを楽しむのだそうです。
同じ場所で深雪サッカー世界選手権大会も行われます。残念ながらプレミアリーグはありません。
フィンランドにはまだまだ変な大会があります。
雪を丸めて投げ合うゲームも大会になってます。
ラップランド州 ケミヤルヴィで行われる
『国際雪合戦大会』(International Snowball Fight Competitions)というものがあります。
これはyukigassenが国際化したものです。10ヶ国50チームが参加。日本の昭和新山国際雪合戦と並びます。
6.『アクア・ジョギング世界選手権大会』(Aquajogging World Championships)
西スオミ州の世界遺産の木造教会で有名なペタヤヴェシで行われている水中走世界選手権です。
腰に浮き具を付けて、あとは歩く。もちろん体は水中に浮くので地面に足はつけません。
全身運動のためダイエットには効果的だそうです。ヤング部門、リレー、50メートル走、マラソンの4種目で争われます。
水中50メートル走は1分19秒9。基準がないので早いのかわかりません。
7.『ゴム長靴投げ世界選手権大会』(Wellie Wanging)
世界記録は219フィート=66.75メートル
最初に書いたとおりフィンランドにはノキアがあります。ノキアはノキアの名前でゴム長靴を売っているそうです。そこからでしょう
まだまだあります。
カラオケ世界選手権、泥バレーボール世界選手権、ベリー(コケモモ)詰み世界選手権、芝刈り世界選手権、蚊叩き世界選手権、蟻塚座り世界選手権...etc
地域での小規模な大会もあります。例にオウルでは、70キロメートルのコースに市民が挑むオウルタールスキー大会、48時間耐久で穴釣りに挑むオウル氷上穴釣りマラソン、24時間耐久で36ホールをまわるマラソンゴルフ...
俗説としてフィンランド人は「恥ずかしがり屋」だという。こんな大きな盛り上がれる行事・大会なら恥ずかしがり屋にはもってこいだ。
なぜこんなにも大会が多いのかわからなくもない。
地理の課題に全て書ききれなかったので
ここに完全版を出したいと思います。
間違っている部分がありましたらコメントください。
2012年5月11日
今もなお「フィンランドの変な大会」関連の検索でヒットするようです。
とても嬉しい限りなのですが、果たしてこの記事の内容の信憑性はいかほどか。
当時、高1の自分がインターネットで調べて集めた情報です。
自分は現地芬蘭土に行ったこともなく、現地の方に直接話を聞いたわけではないので
事実とは異なる情報がある可能性があります。
すらっと見流し程度で楽しんでいただけたら、少しでもその国に興味を持ってくれれば
なんて思ってします。
2015年2月14日
2009年の記事ですが実は未だにアクセスがあったりします。
今ではテレビなどでフィンランド特集などで目にする機会が多くなっています。
観光協会さんや大使館さん、フィンエアーやムーミンが積極的に情報を発信しているおかげだと思います。
今では不思議な大会を綺麗にまとめてくださっているサイトもございますので、そちらのほうが参考になるかと思います。
いつか、この不思議な大会に出てみたいものです。
私事ではありますが、来月に芬国に初めて行ってきます。ヘルシンキ中心ではありますが。
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